ウェルドラインの改善
Before
囲い形状の成形品では、ゲートから注入される樹脂が一度分岐され、やがて合流します。 金型内を流れる樹脂は温度が下がっていきます。 そのため、樹脂温度が下がった2つの樹脂の流れが合流する時、十分になじむことができずに「ウェルドライン」と呼ばれる筋状が発生することがあります。
After
成形条件等で対策が難しい「ウェルドライン」では、金型に「たまり」形状を追加することで対策することがあります。 「たまり」は2つの樹脂の合流点をずらす効果があり、これにより製品部の「ウェルドライン」を改善することができます。 なお、「たまり」は製品とは関係のない形状の為、後工程で除去することができるため、最終製品の外観品質を保つことが可能です。